小さな会社のウェブ部門が抱える問題

小さな会社のウェブ部門が抱える問題

会社の成長を見込んで新しくウェブの部署を立ち上げる、といったケースは近年ではよくあるケースかと思います。ただ、立ち上げのタイミングでミスを犯してしまうと、せっかくの良いサービスが広がらないどころか大きな赤字となってしまい、結果としてウェブ撤退・部署の閉鎖、につながる場合もあります。では、失敗につながるいくつかのパターンを見ていきましょう。

若いという理由でウェブ担当を決める

若いからネットも得意でしょ、という理由だけでウェブ担当にしてしまうケースが意外と多いようです。もちろん、日頃ネットに触れている人の方が、最初の取っ掛かりの部分は早いと思います。しかし、「モノを売る」ということに関しては、手段・方法がウェブに変わっても結局はマーケティング力がモノを言います。ウェブ担当者がいつでも相談できるマーケティング担当がいなければ、事業を軌道に乗せることは簡単ではないでしょう。

ウェブ事業者の言う事を鵜吞みにする

ウェブマーケティングがわからないから、ウェブ戦略会社などの力を借りるケースも多いでしょう。闇雲に事業を推し進める事を考えれば、専門の業者に入ってもらうのは非常に良い事です。様々な業種での事例なども把握していますし、第三者の目で俯瞰で見てもらう事で当事者には気付かなかった視点を手に入れる事ができるからです。

ただ、注意が必要なのは、何でも鵜呑みにしてはいけないという点です。事業が抱える問題は一社一社で異なります。そこが明確に見えないうちは、ウェブ事業者も手探り状態です。先方が提案してくる様々な方策に対して「なぜそうなのか」細かく意見をぶつける必要があります。例えば先方がインスタグラムでの宣伝を提案してきたとして、本当に自社のサービスにインスタグラムが合っているのか、実際にインスタグラムで同業他社の動向をチェックしたり、集客の動線のイメージがターゲット層の行動に本当にマッチしているのか、などを調べて意見をぶつける必要があります。

ウェブ事業者は様々な提案をしてきますが、最終的な決定権も結果を背負うのもこちら側です。ウェブ事業者の知見をいかに多く引き出すか、もウェブ担当者の手腕にかかっています。

ウェブ事業者の言う事に否定的になる

先ほどとは逆のパターンで、わからないが故に何でも疑い過ぎて先に進まないことがあります。提案が増えればその分お金もかかります。予算ばかりを気にして提案をどんどん突っぱねていると結局売上が伸び悩む事にもつながりかねません。ウェブ事業者が熱心に提案すればするほど、「また出費が増える」と疑心暗鬼になってしまっていては、せっかくの成長の機会を潰す事にもなります。ウェブ事業者との打ち合わせにおいては、こちら側もある程度の知識やリサーチを事前にしておく必要があるのです。

とはいえ、ウェブの情報はスピードが非常に早く、Facebookが流行っていたかと思えば次はInstagram、次はTikTok、とあっという間に次の波が来てしまうため、情報についていくのが困難なのもわかります。

ここで検討したいのが、ウェブ担当を外部から委託する、という考え方です。社内にウェブ担当を立てつつも、ウェブ事業者との交渉役と社内教育役の二つの意味で外部から専門家を連れてくるのです。そして、社内のウェブ担当と外部からの専門家でペアを組み、一緒に事業に取り組みつつウェブについての知識を身につけていく、という方法はおすすめです。 売上が少ないうちは、ウェブ担当者が他の業務と兼任という状況も多いと思います。ただ、ウェブ周りでやることは非常に多いため、そもそもウェブにそこまで詳しくない人間が兼務しながらウェブ担当を完璧にこなすのは無理があります。ウェブに本気で取り組もうとお考えの企業さまには、ウェブ担当をどうするか、についてもしっかりと検討していただければと思います。

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