- 01 経理とはどういう仕事ですか。
- 経理は会社の経営をスムーズに行うために必要な仕事です。大きくは次の2つに分けられます。
1:管理会計
経営者が会社の経営目的を達成するために、適切な意思決定を行うことができるよう、様々な会計データを伝達する会計領域2:財務会計
外部の利害関係者(株主・債権者・国など)に会社の経営成績や財政状態を報告するための会計領域 - 02 経理の仕事には、どのようなものがありますか?
- 経理を担当する社員が行う具体的な仕事は以下のとおりです。
1:出納業務・・・現金預金 手形 売掛買掛管理 請求業務
2:記録業務…会計伝票作成 書類の発行と保管
3:決算書等の作成業務・・・試算表 決算書の作成
4:資金繰り業務・・・資金繰りと資金管理 金融機関との折衝
5:各種届出業務・・・申告書作成 源泉徴収等 - 03 「簿記」とはどういうものですか?
- 経理の仕事では簿記という道具を使います。会計や税務の世界で、「帳簿」という場合は、複式簿記という方法による記録を指します。逆に言うと、複式簿記でなければ、法律上の帳簿とは認められません。
- 04 「仕訳(しわけ)」とはなんですか?
- 仕訳とは、複式簿記の部品にあたります。取引を勘定科目に分類し、借方(左)と貸方(右)に分けて、仕訳伝票や仕訳帳に記録することです。この左右がセットになることから、「複式」簿記という名称になっています。
- 05 毎日の処理事務で特に大切なことを教えてください。
- 溜めて一括処理した方がよいものと、日々整理した方がよいものがあります。以下の2つは、日々整理された方がよいでしょう。
(1)現金の残高を毎日確認する
(2)領収証を整理する - 06 融資を受ける際に、銀行から『経営改善計画書』を出してほしいといわれたのですが…
- 金融機関の査定は、事業の収益構造や財務内容など、企業本来の体力、体質といったものによっても判断されます。経営者が「現状の問題点、いつまでにどう立て直すか?」をどう認識しているかを確認するために要望されることがあります。
- 07 格付けってなんですか?
- 金融監督庁が金融機関の自己査定に際して求める債務者の信用リスク管理のための区分で、融資先の企業を1:正常先(A)、2:要注意先(B、B’)、3:破綻懸念先(C)、4:実質破綻先(D)、5:破綻先(E)の五段階に区分します。それに加え、各銀行が独自の査定表を開発して実施しています。
- 08 赤字企業は融資を受けられませんか?
- 赤字の原因等により、おおむね
1:一過性赤字2:創業赤字
3:恒常的赤字
の3つに分類されます。いずれにしても、「計画的」かどうかが問われます。内容次第では、可能と思われますが、個別対応になるので、何とも言えません。 - 09 キャシュ・フローってなんですか?
- キャッシュフローとは、ずばり「現金」のことをいいます。「勘定合って銭足らず」とか「黒字倒産」という言葉があるように利益と資金は必ずしも一致しません。利益は、債権債務、在庫等を加味したものであるので、実際の手元現金とは、時差があります。
- 10 適正利益を確保する着眼点はどこですか?
- 一概には言えないのですが、主に4つのポイントがあります。
(1)成長分野にシフトする
(2)限界利益率の改善
(3)固定費の削減
(4)不採算部門からの撤退
- 11 交際費は区分すると聞きましたが、具体的な基準があるのですか?
- 基本的に、飲食代で一人5000円以上かかったら、交際費と思ってください。また、贈答品も、交際費になります。
- 12 役員給与は、経費にならないと聞いたのですが本当ですか?
- 毎月定額の給料は経費になりますが、臨時的なものや変動するもの(たとえば賞与など)は、税金の計算上は経費になりません。
- 13 税務調査というものには、どのようなものがあるのですか。またそれぞれの注意点があれば教えてください。
- きちんと経理していれば、大きな問題にはなりませんが、いわゆるグレーゾーンについては、しっかり管理された証拠資料がないと、著しく不利になることがあります。
- 14 法人税の調査ですが、3年、5年、7年と聞く人によりまちまちですが、何年が正解なのでしょうか。
- いずれも正しいです。業種や規模により様々です。調査では、過去の決算もチェックされます。 さかのぼる期間は、通常は3年、調査官の心証等により5年、悪質と見られれば、7年というのが相場です。
- 15 利息及び配当金の表示区分について教えてください。
- 利息と配当は、法律上まったく別物です。
- 16 現金及び現金同等物の換算差額について教えてください。
- 現金は、外貨の場合もありますが、決算は、「期末の瞬間風速」を記録するものなので、期末のレートで換算してください。
- 17 領収書ってもらわなくても問題ないですか?
- もらってください。領収書には、売り主の印鑑がついています。刑事ドラマでいう、第三者の目撃証言がついています。重要です。
- 18 領収書だと詳しい内容が分からないと思いますが・・・
- 領収書で判らない場合は、その領収書にメモ書きをして、その場その場で記録してください。決算時にまとめて書こうというのは、手間的にも不可能です。
- 19 会社訪問の学生に、交通費を支払うことになりました。勘定科目は何が適当でしょうか。雑費??課税??
- 簿記は、ある程度の専門知識と経験が必要です。取引があるたびに、調べ物をしている場合、コストパフォーマンスが悪いと思われます。時間外で勉強されるか、プロに任せてしまうか、ご検討ください。
- 20 簿記の資格もなく、経理に関して全くの無知なのですが、今度会社で管理を任されることになりました。経理初心者が使える経理ソフトを教えてください。
- 簿記を知らなくても出来ると自称するソフトは、多々ありますが、現実に運用は難しいと思います。誤った数値で決算されているか、税理士先生が、大幅な補正を加えられている場合がほとんどでしょう。まず、簿記について勉強することです。ソフトは最新のものを買っておけば、よいかと思います。
- 21 予算の立て方について教えてください。前任者は科目ごとの平均を均等にわりふっていたのですが、繁忙期と閑散期で分けたいのです。
- 経理の引継ぎ時は、重大なエラーが起こりやすく、翌期以降になって、びっくりする事例も少なくありません。まず、前年の処理と実績値を参考にしてください。予算は、現実的な目標値です。前期と状況が同じであれば、昨年の実績値を予算とすることもあります。
- 22 仕事でお客様の領収書に200円の収入印紙を貼り忘れてしまいました。貼らなかったら、問題はあるのですか?収入印紙とはなんですか?
- 広義の脱税になります。印紙税は、書類にかかる税金です。書類を持っている方(今回のケースでは、お客様)が、納付漏れとして追求されることになります。
- 23 社長が、取引先へのお中元を手続きしてきました。しかし、個人のクレジットカードで決済をしてしまいました。経費になりますか?
- 事業で使った金は、経費になります。会社の小口現金で、経費分を精算してください。領収書、送り先のリスト等も、併せて保管してください。
- 24 法人の課税所得の具体的な計算方法を教えて下さい。
- 別4、別5(一)、別5(二)、加算留保、減算流出、この辺りの用語について知識はございますか?ない場合、解説にかなりの時間がかかります。
- 25 個人経営の小さなネットショップなど始めようかと思っています。会計や税務関係などを覚えたいのですが、どのような本を読めばいいですか?
- 税務申告に関して言えば、確定申告の本を、2,3冊立ち読みしてみてください。手に負えないと感じた場合は、すぐに見切りをつけてプロに頼まれた方が良いかと思います。勉強しても、一年に一回のことなので忘れてしまいます。
- 26 10万円の金券(食事券)を購入したとき、領収書に収入印紙は、必要ですか?
- 印紙貼付が必要です。クレジットカ-ドで支払の場合には、収入印紙は不要です。過去に、論争がありましたが、現在は、クレジットカードの使用は、領収ではないとされています。
- 27 社長が自分の遊びや昼夜の食事の領収書を会社に持ってきて交際費としてもらっていきます・・これはいいのでしょうか???
- 気をつけてください。社長は、自己決済で金を使えるので、事業との関連性を明確に出来ない場合、社長の小遣いとして、多額の課税をされる場合があります。経費として認められないだけでなく、社長の所得としても税金がかかります。
- 28 運転資本とはなんですか?
- 運転資本とは、経営上必要があって寝かせている現金です。在庫、未収入金等は、すべて、眠っている現金です。利益が手元の現金になるためには、運転資本は少ない方が効率的です。
計算式は「運転資本=売上債権(A)+棚卸資産(B)-仕入債務(C)」で求めます。








